書評 読書の価値 / 森博嗣著

書評 読書の価値 / 森博嗣著

みなさん、こんにちは。ひろりんです。

面白い本を読みました。
自分なりに感想を書いてみたいと思います。

「読書の価値」 森博嗣

何でも検索できる時代にも、本を読む意味がある――。
わからないことは何でも検索できる時代だ。娯楽だって山のように溢れている。それでも読書でしか得られないものがある――。読書が苦手でしかたのなかった少年は、どのように本と向き合い、大学教授・ベストセラー作家となったのか。並外れた発想力と知的生産術を可能にする「読書の効能」がいま明らかに! 著作累計1,600万部超を誇る作家・森博嗣が、「きれいごと」抜きに語る体験的読書論。

ちなみに、森さんの作品では「すべてがFになる」も有名ですよね。

孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が、この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。

話は戻して「読書の価値」の感想です。

森さんは、自分が褒められることは望んでいない、と書いています。
私がこれから書く感想も、一部「称賛」の意味合いも含まれていると思いますが、あえて書こうと思います。

この作品で一貫しているのは「本は自分で選ぶこと」

誰かにオススメされた本を読んでみたり、どこかのサイトなどのレビューを読んで興味を持つ。そして読む。
みなさんも、そんなことがあるんじゃないでしょうか。実際に、私もそんな感じで、本を選ぶことも多いです。

しかし、森さんは、自分が読む本は、自分で選ぶことを徹底しています。

なぜ私含めて、他でのレビュー・評価を聞いてから本を選ぶことが多いのでしょうか?それは

「はずれを引きたくない」

この気持ちがかなり大きいのではないでしょうか。

昔は、ネットも今より普及していないし、気軽にレビューなども読むこともできませんでした。
とはいえ、誰かに面白い本をオススメされることはあったと思いますが。

時間は有限であり、はずれを引いて、時間を無駄にしたくない。
面白くなかったら?
役に立たなかったら?
その本に費やした時間のことを考えるんですよね。
だから「当たり」の本を、できる限りショートカットで選んで読みたい。

しかし、森さんは、世の中に面白くない本はない、いろいろなジャンルの本を読んでいるそうです。
仮に、つまらなければ、その次は気を付ければいい。

時として、ネットでは自動的に、自分にオススメのジャンル、本が広告として出てくることがあります。
それにより、自分が読むジャンルを限定してしまう、片寄ってしまう、と。
例えば、好きな作家さんの本は、読みやすく面白いから、続けて読んでしまう。私もそうです。

そうそう、森さんは「読書感想文」を書くことが嫌いだったそうです。
私も嫌いでした。
理由は課題図書が決まっていること。そして何か強制的に読まされてる、書かされてる感じがすること。
宿題なので、当然といえば当然なのですが。

確か、その課題図書がなく、自由に作品を選んでも良い、ということがありました。
私は、宮沢賢治の「注文の多い料理店」を選び、感想文を書いたのです。
しかし、先生からは「もっと厚い本を読みなさい」と言われました。
今でも覚えているのですから、衝撃的な言葉だったんだと思います。

課題としての文字数はみんな変わりませんから、薄い本から感想を絞り出す作業は厚い本よりも困難だと思いました。
厚い本であれば、感想を書くべき箇所がたくさん導き出せるからです。当時はそう思っていました。
生徒が考えて感想を書かせるよりも、厚い本を読む忍耐力とか、先生はそちらを重視しているのではないか、と思ったものです。

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まとめ

この森さんの本も、決して厚い本ではありません。
しかし、考えさせられることはたくさん詰まっているし、ヘタな自己啓発本よりもはるかに面白い。

「本は自分で選ぶ」

まずは、本屋でもいろんなコーナーに足を運んでみたいと思います。