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辻村深月さんのオススメ小説8選と楽しく読む順番

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みなさん、こんにちは。ひろりんです。

辻村深月(つじむらみづき)さん、ご存知でしょうか?
辻村さんの作品「ぼくのメジャースプーン」を読んで以来、私は完全に辻村作品にハマってしまいました。

2018年4月には「かがみの孤城」で「本屋大賞」も受賞されています。


私も「かがみの孤城」を読みました。「本屋大賞」を受賞するのも納得!というすばらしい内容でした。

ゴロウ・デラックスにも辻村深月さんが出演されました!

辻村さんの作品、何が面白いかというと内容はもちろんですが、登場人物がいろんな作品にリンクして出てくるんです。

辻村さんは人の内面を描くのが本当に巧みで、感情移入できるポイントが本当にたくさんあります。それが自分に重なり「あー、私もこういう感情あるある!」と共感できて、より内容にのめり込むことができます。

「登場人物がいろんな作品にリンクする」ということは、作品を読む順番を気を付ければ、さらに楽しめることになります。「こんなところで、あの人が出てくるんだ!」と思いがけないつながりを楽しむことができます。

この「読む順番」はいろいろな人がブログで書いているように、ネットで調べれば、様々な順番が見つかると思います。私も大きく順番は変わらないとは思いますが、ここに来てくれた方には是非この順番で読んで欲しいと思います。面白さが2倍、10倍、いや100倍にも倍増します(笑)

目次

オススメの読む順番

スロウハイツの神様

人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ―あの事件から十年。アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。

この作品は辻村さんの代表作とも言えると思います。

アパート「スロウハイツ」に様々な人物がやってきて、共同生活をすることになります。
上巻ではその人物ひとりひとりに焦点が当てられ、淡々と語られていきます。下巻では上巻での伏線が次々と回収され、最後には・・・
決して大袈裟ではなく、涙なしには読めない物語です。

かがみの孤城

あなたを、助けたい。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。

文庫版を待つよりも、是非、今すぐハードカバーで読んでほしい。
特に中学生や高校生には心に響くものがきっとあるはずです。

部屋の鏡が光り、その鏡をくぐり抜けると「お城」のような場所に辿り着きます。そこに集められた7人。その7人がどうして集められたのか。その理由がわかる時、ジェットコースターのごとく、あなたは読むことを止められなくなり涙します。

凍りのくじら

藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う一人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき―。

ドラえもんに由来する表現がたくさん出てきて、辻村さんのドラえもん愛を存分に感じることができます。あなたが知っている「あの道具」も出てくるかも。

そして、あなたのSFはなんですか?

子どもたちは夜と遊ぶ

大学受験間近の高校三年生が行方不明になった。家出か事件か。世間が騒ぐ中、木村浅葱だけはその真相を知っていた。「『i』はとてもうまくやった。さあ、次は、俺の番―」。姿の見えない『i』に会うために、ゲームを始める浅葱。孤独の闇に支配された子どもたちが招く事件は、さらなる悲劇を呼んでいく。

グロテスクな表現がところどころに出てきます。
しかし、私はこの作品が好きです。感情表現も非常に緻密に描かれていて、読んでいてドキドキします。

上下巻の長編作品ですが、是非最後まで読んでみてください。ホラー的な作品ですが、こわくて読まないのはもったいない!

ぼくのメジャースプーン <超オススメ!>

ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった―。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に一度だけ。これはぼくの闘いだ。

私の初・辻村作品です。本当にオススメ。というかこれまで読んできた小説の中で一番好きな作品で、是非たくさんの人に読んでほしい。

ある事件をキッカケに心を閉ざしてしまう友達・ふみちゃん。
ぼくにある「ある力」を使うべきか、主人公の「ぼく」は悩みます。

ぼくに、ふみちゃんは救えるのか。

名前探しの放課後

依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。「俺、もしかして過去に戻された?」動揺する中で浮かぶ一つの記憶。いつかは高校のクラスメートの坂崎あすなに相談を持ちかける。「今から俺たちの同級生が自殺する。でもそれが誰なのか思い出せないんだ」二人はその「誰か」を探し始める。

3ヵ月前にタイプスリップしてしまう主人公。

その3ヵ月の間に起ったと思われる悲劇。その悲劇を避けることはできるのか。
最後は、怒涛の展開が待ち受けています。

島はぼくらと

瀬戸内海に浮かぶ島、冴島。朱里、衣花、源樹、新の四人は島の唯一の同級生。フェリーで本土の高校に通う彼らは卒業と同時に島を出る。ある日、四人は冴島に「幻の脚本」を探しにきたという見知らぬ青年に声をかけられる。淡い恋と友情、大人たちの覚悟。旅立ちの日はもうすぐ。別れるときは笑顔でいよう。

学生の時に読みたかった本です。進路に悩んでいる高校生は特に共感できることも多いかもしれません。

しかし青春小説で終わらないのが辻村さんの作品ですので、大人の方が読んでも面白いですよ。

傲慢と善良

婚約者が忽然と姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになるー。作家生活15周年&朝日新聞出版10周年記念作品。圧倒的な“恋愛”小説。

婚活をテーマにした作品です。

この作品も「わかるわかる」と共感できるポイントが多すぎました。私がそういうことを考える年代なのかもしれませんが、男女ともに思うものは必ずあると思います。

まとめ

他にも読んでほしい作品はあります。

デビュー作の「冷たい校舎の時は止まる」もそのひとつです。

雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でもその顔と名前がわからない。どうして忘れてしまったんだろう―。第31回メフィスト賞受賞作。

そのあとはすぐこちらの短編集を!
登場人物がリンクしてるので、一層面白く読めると思います。

運動神経抜群で学校の人気者のトシと気弱で友達の少ないワタル。小学五年生の彼らはある日、家出を決意する。きっかけは新学期。組替えで親しくなった二人がクラスから孤立し始めたことだった。「大丈夫、きっとうまくいく」(「ロードムービー」)。いつか見たあの校舎へ、懐かしさを刺激する表題作他、4編。

さらに、ここまでの作品を読むと、こちらの作品(短編集)も楽しめると思います!

大学二年の春。清水あやめには自信があった。世界を見るには感性という武器がいる。自分にはそれがある。最初の課題で描いた燃えるような桜並木も自分以上に表現できる学生はいないと思っていた。彼の作品を見るまでは(「しあわせのこみち」)。文庫書下ろし一編を含む扉の開く瞬間を描いた、五編の短編集。

それでも、まずは「スロウハイツの神様」もしくは「かがみの孤城」あたりを読んでみるのをオススメします!
そして是非ハマってみてくださいね。

(追記)
辻村深月さんが「映画ドラえもん のび太の月面探査記」の脚本を手掛けました!!!
2019年3月公開!

ひろりん

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この記事を書いた人

関東在住のアラフォーの男性です。
趣味は読書・企業分析・デジタル勉強法の研究。

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