会計人コースWebに記事を寄稿しました!

全経簿記1級と日商簿記2級の同時受験のススメ

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第151回の日商簿記2級試験では「難易度の高さ」や「問題文の表現」など、様々なところで反響がありました。
その件について資格予備校による動画配信もありました。
これはかなり異例のことだと思います。

私も実際の問題を見ることができましたが、2級の試験としては難易度がきつすぎる印象を持ちました。特に第3問の連結精算表ですね。

ただ、これまで頑張ってきた2級の勉強は決して無駄ではありません。
それを少しでも形にするために全国経理教育協会(以下、全経)「全経簿記1級」を受けるのはどうでしょうか?

もちろんどうしても日商簿記2級に次回こそ合格したい方もいると思います。その場合には全経簿記1級を「模試」として利用するのもよいと思います。たとえ模試として利用したとしても合格できれば弾みがつきます。

目次

全経簿記1級と日商簿記2級の同時受験スケジュール

今後の試験日のスケジュールを見てみましょう。

11/17 11/24 2/16 2/23
全経1級 第196回 第197回
日商2級 第153回 第154回
全経上級 第197回

私も全経のサイトで出題範囲や見本問題を見てみましたが、追加で勉強することはあるにせよ、日商簿記2級の勉強をしてきていればきちんと試験対策はできると思います。


規則・出題範囲というタブから具体的な出題範囲を見ることができます。
それを見ると、勉強していない項目もあると思います。
そこから自分がまだ勉強していない項目を確認して、テキストや問題集が必要かどうか判断しましょう。

合格率

気になるのは合格率です。

「商業簿記・会計学」と「工業簿記・原価計算」の2科目に分かれます。科目合格制なので、1科目合格後の期限はあるものの一度に2科目に合格する必要もありません。

単位:% 平成30年度 平成29年度
開催回 193 192 191 190 189 188 187 186 平均
商・会 43.29 46.60 23.28 51.69 21.98 39.16 35.33 47.43 38.6
工・原 57.67 57.12 53.11 53.95 65.01 50.58 60.33 57.43 56.9

(上記合格率は全経のサイトより引用)
合格率を見ると、工業簿記・原価計算の合格率は高く、安定していますね。
対して、商業簿記・会計学は20%台はあるものの、比較的高い合格率で安定していると思います。

ではここからスケジュールの提案に入ります。

プラン1

日商簿記2級(11/17 第153回)
→ 全経簿記1級(2/16 第197回)

まずは確実に日商簿記2級に合格するために勉強します。

その後に翌年の全経簿記1級をターゲットに理論などを中心に勉強する。(全経は理論重視です)この理論の勉強は日商簿記1級や全経簿記上級へのステップアップにとても有効だと私は思います。

プラン2

日商簿記2級(11/17 第153回)
→ 全経簿記1級(11/24 第196回)

現段階(2019年7月)ですでに合格圏内、もしくは前回あと数点足らず(60点台)で不合格だった方向けのプランです。

このプランは日商簿記2級と全経簿記1級の試験日の間隔がわずか1週間しかありません。なので、万人にオススメできるプランではありません。

手元にある日商簿記2級の問題集や過去問はほぼすべて解いてしまった、何かモチベーションが上がらないなどの方にはオススメかもしれません。日商簿記2級にはない、新しい論点もあるので面白いかもしれませんよ。


全経のひとつの大きな特徴は「理論」が問われることです。
おそらく試験対策の中で理論対策が一番やりにくいのではないでしょうか。

とにかく今の自分の実力を把握して、早めに行動すること。これに尽きます。

そしてスケジュールに「全経上級」という区分もとりあえず入れておきました。
2020年2月の開催ですが、過去問対策は2019年12月あたりから入る必要があると思います。そう考えると、全経上級まで想定している方は、2020年7月の受験が現実的だと思います。(日商簿記1級であれば2020年6月受験が現実的です)

テキスト・問題集と過去問

テキスト・問題集はネットスクールから購入できます。

過去問は全経の公式サイトから購入できます。


まとめ

もう一度スケジュールを掲載しておきます。

11/17 11/24 2/16 2/23
全経1級 第196回 第197回
日商2級 第153回 第154回
全経上級 第197回

仕事やプライベートなど、今後の予定と照らし合わせながら、スケジュールを組んでみてください。

個人的には全経の試験は大好きです(笑)

ちなみに下記のブログも参考になります。
実際に全経簿記1級を受験・合格された体験記が詳しく(面白く?)書かれています。

ひろりん

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この記事を書いた人

関東在住のアラフォーの男性です。
趣味は読書・企業分析・デジタル勉強法の研究。

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