日商簿記2級と1級の配点・採点の違い

日商簿記2級と1級の配点・採点の違い

今日は「2級と1級の配点・採点の違い」について書こうと思います。

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日商簿記2級と1級の配点・採点の違い

まずは2級からです。

日商簿記2級

試験科目 試験時間 合格基準
商業簿記
工業簿記
120分 70%以上

(日本商工会議所のサイトから引用)

配点箇所は試験前からあらかじめ決められていて、実際の採点作業は各商工会議所にて行われていると思われます。採点過程は公表されていないので確実ではありませんが、合格発表までの期間が短いため、採点作業は各商工会議所で行われていると思います。


次に1級です。

日商簿記1級

試験科目 試験時間 合格基準
商業簿記
会計学
90分 70%以上
ただし、1科目ごとの
得点は40%以上
工業簿記
原価計算
90分

(日本商工会議所のサイトから引用)

1級の場合、事前に配点箇所はすべて決まっていないと思われます。
それは1級の試験が「相対評価」という性質からくるものです。
相対評価ということは周りの受験生に勝たなければいけません。


そして、1級には科目ごとに「足切り」があります。
1科目でも10点未満の場合はそれだけで不合格になります。例えば全体として80点取れていたとしても、1科目で8点などがあった場合、不合格になります。
ですから、下記のようなことが起こります。

商業簿記 会計学 工業簿記 原価計算 合計 合否判定
24点 23点 8点 25点 80点 不合格
20点 18点 18点 14点 70点 合格

これまでの1級の合格率を見ると、毎回10%前後に調整されています。
相対評価ですから「上位10%以内に入らないといけない」ということですね。

まずは、商工会議所は試験が終わった後に、すべての答案を1箇所に集めます。
そのあとに、ある一定数の採点をしてデータを取り、そこから配点箇所を決めていると思われます。

大抵の場合、自己採点から実際の点数は若干上昇することになります。
(もちろん、試験内容によっては逆もあり得ます)
自己採点の際には、各予備校が想定する配点箇所は満遍なく振り分けられているため、やさしい問題にも、難しい問題にも均等に配点されています。
しかし、商工会議所での実際の配点はやさしい問題(誰でも解けるような基本的な問題)には比較的多めに配点されて、難しい問題にはあまり配点されません。

例え話をします。

AさんとBさんは、同じ日に日商簿記1級を受験しました。
Aさんは試験後に自信満々で「時間はかかったけど、難しい問題が解けた!」と言っていました。
Bさんは「難しい問題は解けないと思って、そこは捨てて、基本的な問題をミスしないようにゆっくり解いた」と言っています。2人とも自己採点ではボーダーラインでした。
なので、実際の合格発表まで結果は全く予想できません。
そして結果はBさんだけが合格していました。
どこで差がついたのでしょうか?

極端な例えですが、基本的な問題には10点も配点されて、難しい問題には1点しか配点されなかった。いわゆる「傾斜配点」といわれるものです。こういうことが日商簿記1級では起こりえます。
ですから、Aさんは69点で「不合格」にもかかわらず、Bさんは80点も取れて余裕で「合格」ということもあります。

この例えから、いかに基本的な問題を落とさない。
このことが合格への近道ということがわかると思います。

そしてこれは普段の勉強でも意識してください。
1級にはたくさんの論点があります。その中で、どの論点は落としてはいけないのか、時間をかけるべきなのか、いつも考えるようにしてください。

これからたくさんの問題を解いていくと思います。過去問などもたくさん解くと思います。
そうすると、どこが大事な論点なのかも徐々にわかってきます。

試験にあまり出ないような難しい論点に、たくさん時間をかけるのはもったいないです。
もちろんそのような論点もきちんと理解して進みたい気持ちもわかりますが、それは合格後でもゆっくりできます。
合格するためには戦略を考えましょう。
労力をかけるべき論点とかけない論点を仕分けしていきましょう。

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まとめ

2級は「絶対評価」で採点されます。
1級は「相対評価」で採点されます。

その性質をしっかり意識しながら、勉強する論点にも「強」「弱」をつけていきましょう!!

ひろりん