簿記の試験が近づいてきました。
今回は簿記試験に向けて「予想問題は必要かどうか」について書いてみようと思います。
予想問題って必要?
結論から言えば「無理に解く必要はない」と思います。
日商簿記1級の対策では私も各社の予想問題を購入し、解いていました。しかし、どの問題も一筋縄ではいかない問題ばかり。
実際に、日商簿記1級の本試験の問題は難しいです。
かといって、必要以上に複雑に入り組んだ問題を事前に解いていれば、本試験でも大丈夫なのか?私はそうは言えない、大丈夫ではない、と思っています。
「予想問題の難しさ」と「本試験の難しさ」は違う性質のもの
「難しさ」とひとくくりしてしまえば、一見、同じように思います。しかし、何度も予想問題と本試験を受けてみて、難しさの性質が違うことに気付きました。
予想問題はあらゆる論点を複雑に絡めて、解きにくくしている難しさ。対して、本試験は問題をひねってはいるものの、根本的なことを理解していれば解ける難しさ。
予想問題を解くと、自信をなくす
これ経験ありませんか?
解答解説を読んでも、わからない。わけがわからない。
私もそうでした。
それまで一生懸命、勉強したことも忘れてしまい、直前期にモチベーションが下がってしまう。
こうなると、これまで頑張ってきただけに、メンタル面も弱ってしまい、本当にもったいないです。
本試験の日にピークをもってくる
スポーツの場合は特にわかりやすいと思います。例えばオリンピックに出場する選手は、4年に1度の大会に実力のピークをもっていくように努力しています。道具にも気を使いますし、環境にも気を使います。それは勉強でも同じだと思います。
「自分は合格するんだ」とイメージトレーニングをすることは本当に大事だと思います。ですから、その時期に、難しすぎる問題で、自信を失くすことはないんです。
今まで解いてきた問題、過去問をひたすら繰り返す。特に過去問は徹底的に解くべきだと思います。第〇〇回の第2問といえば「あー、工事会計の問題ね」と具体的に言えるくらいに。
合格体験記でも書いていますが、私は試験直前2ヵ月はほぼ過去問しか解いていませんでした。
ただし、予想問題の使い方によっては効果を発揮する場合もあります。
それは「問題の取捨選択」の力を養うことができることです。実際の試験問題では「合格するためには間違えたらいけない問題」と「難しくてほとんどの受験生が解けない問題」が出ることがあります。この問題を仕分けする力、取捨選択する力を養う点では予想問題は役に立ちます。
「受験生が問題の取捨選択なんてできるの?」って思う方もいるかもしれません。大丈夫です。これまでテキスト・問題集・過去問を地道にこなしてきた方は、どの問題が基本問題か、よく出題されるのか自然にわかってきます。逆にそうなっていなければいけません。厳しいことを言いますが、そうなっていなければ、まだまだ勉強が足りません。
テキストの例題や基本問題をきちんと解けますか?
過去問では毎回、合格点が取れていますか?
それらをクリアしたうえで「さらに上乗せ」させるために予想問題は解くものです。決して一発逆転を狙うためのものではないと私は思います。
まとめ
予想問題、無理して解く必要はないです。
これからの時期、自信を失くさないことも心掛けてみましょう。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ひろりん
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