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第63回 気象予報士試験を受験してきました!

第63回気象予報士試験

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2025年1月26日(日曜日)、6回目の気象予報士試験を受験してきました。

今回は学科一般と学科専門の免除期間中のため、実技のみの受験です。この記事では、当日の会場での受験環境とわたしの解答をできる限り再現したものを書いていきたいと思います。

目次

受験環境

まず、今回の受験会場は東京ビッグサイト関連施設のTFTビル東館でした。最寄り駅はゆりかもめの東京ビッグサイト駅になり、目の前のビルです。

東館9Fのフロアで、わたしが受験した部屋には約100人の受験番号が割り当てられていました。席は3人掛けの机に2人で、実技では広く机上を使いますが、十分な広さがありました。椅子のクッションはちょっとやわらかめ。ただ、消しゴムを使うと、机が揺れて少し音がするので、隣の迷惑にならないか、気になりました。

試験開始の約1時間前に到着しましたが、すぐに部屋に入ることができました。学科一般を最初から受験する場合は、1時間前に到着しても入れないこともありましたが、今回は実技だけだったためか、大丈夫でした。会場によって違うかもしれません。

また、今回からと思いますが「コートなどの衣服は椅子の背もたれにはかけないように」と指示がありました。そのため、床にかばんを置いて、その上にコートなどの衣服を置きましたが、これは少し気になりました。これも不正対策なのでしょうか。ただ、SNSでは椅子の背もたれにコートをかけても大丈夫だった会場もあったようで、全会場で指示が統一がされていたかは疑問が残ります。

ちなみにですが、この試験日の前日に、ゆりかもめが停電で運行できなくなったこともあり、少し不安になりました。やはり試験会場の到着には時間に余裕をもって計画することが大事ですね。

実技の所感

実技1 難易度:難

実技1のテーマは2021年4月30日の事例かと思われます。

ここ数回は実技1が比較的解きやすいイメージがあったのですが、個人的にはそこそこ難しいと感じました。問1では穴埋め問題が定番ですが、今回は計算も含まれていました。わたしはここで少し焦りました。

その他、学科一般で問われるような温度移流の計算問題や相変化の用語(蒸発や昇華など)なども問われ、「実技だけの受験でも学科一般も復習しておかないとダメだよ」という出題者からのメッセージも感じました。

描画問題は3題で、前線(温暖前線・寒冷前線・閉塞前線)、等圧線、さらにこの等圧線を描いた同じ解答枠に温暖前線も描画する、という問題でした。毎回のことですが、等圧線は一癖あるような描画だったと思います。

実技2 難易度:やや難

実技2のテーマは2016年9月19日の事例かと思われます。ズバリ!台風のテーマです。

中心の確度(正確)の誤差は〇海里など、少し細かいことも問われました。これは実技1でも思ったことなのですが、今回は速度を求める計算問題や定規を使う問題がやけに多いな、と。当然、それらの問題は時間がかかるので、他の問題を解く時間は少なくなります。どこまで正確に定規で計るか、明確な基準などはないため、ある程度は「別解」を期待して、思い切って解くしかありません。

描画問題は1題で前線(停滞前線)描画でした。他に気になったのは、問1で求めた台風の移動の速度を使って、問4の問題を解かなければならず、わたしは問1の解答を間違えたので、芋づる式に問4も間違うことになりました。

わたしの解答(実技1)

わたしの解答であり、模範解答ではありません。

問1

(1)
①5 ②2 ③非常に強い ④3 ⑤+3.4 ⑥海上強風 ⑦ドライスロット ⑧クラウドクラスター
(2)
①地点A:寒気移流 地点B:暖気移流
②地点B 理由:等温線の間隔が狭く、地点Aよりも等温線に直角に風が吹いているため。
③+3℃/h

(1)③は正解していたと思っていたが、基準となる単位のノットとm/sを勘違いしていた。
(2)②は模範解答と同じようなことを書いているが、どうだろうか…

問2

(1)
12時間後:126° 24時間後:134°
(2)
何か書いた
(3)
5520m 理由:正渦度域と負渦度域の境目で、正渦度域が北にあるため。
(4)
地上低気圧中心の東側で等温線が北に凸になり、西側では等温線が南に凸になっている。
②温度移流:何か書いた             
鉛直流:地上低気圧中心に上昇流の極値のー80hPa/hがあり、中心から少し離れた東にも極値のー80hPa/hがある。
(5)
前線描画
(6)
北緯32° 東経140° ②移動方向:東北東 速さ:空欄 気圧変化量:空欄
変わらない

(6)は該当の低気圧を完全に間違えたので、他も間違えた。移動方向だけは正解しているが、これは部分点をもらえるだろうか…

問3

(1)
①960hPa 等飽和混合比線 , 乾燥断熱線 
②自由対流高度:870hPa   浮力がなくなる高度:450hPa ー24℃
(2)
高度:760hPa 相対湿度:100%
(3)
転移層 ②マルチセル ③蒸発 ④昇華 ⑤冷却

(2)は問われていた、湿度が低いところではなく、高いところを答えてしまうという痛恨のミス。
(3)③④⑤は過去問で出題されたり、事前に対策をしていたので正解できたと思う。

問4

(1)等圧線描画
(2)温暖前線描画

(2)の温暖前線の長さが足りないが、大きく減点されることはないと思う。

問5

(1)
気圧分布の特徴:エコー域の北西側で気圧傾度が大きい。
気温分布の特徴:エコー域の北西側で気温の傾度が大きい。
(2)
40km/h  ②20分
(3)
①18時40分 突風率:2.3
②気温:エコー域の到達とともに急降下し、19時40分頃から徐々に上昇した。
気圧:エコー域の到達とともに急上昇し、18時50分頃から徐々に下降した。
(4)
地上の寒冷前線
(5)
雷電 , ひょう , 竜巻

(1)は地上のエコー域の「地上」という条件を見逃していたかもしれない。
(3)の突風率は簡単な割り算を間違えた。
(5)は「大気現象」が問われていたので上記のような解答をしたが、模範解答では雷や降ひょうとなっていた。意味がわからない。

わたしの解答(実技2)

わたしの解答であり、模範解答ではありません。

問1

(1)
①ー ②非常に強い ③30 ④85 ⑤60 ⑥海上台風 ⑦10 ⑧積雲 ⑨乱層雲
⑩層積雲 ⑪低
(2)
初期~12時間後:10ノット
12時間後~24時間後:10ノット
(3)
①5m/s ②60海里 ,
(4)
A:L  B:H  C:L  D:H
(5)
①810hPa 理由:気温減率の小さい層の上端であるため。

理由:地上から810hPaにかけて時計回りに風向が変化しているため。
③館野:910hPa 鹿児島:500hPaより上
(6)
停滞前線描画

(2)の速度は簡単な割り算のミス。ただし、緯度の長さと比較し、10ノットでは遅すぎることを察知しなければいけなかった。
(3)②もコンパスを使えば、60海里以上であること、暴風域の範囲外であることはすぐに確認できたはず。
(5)②は前線面が傾斜していることをイメージできれば、南であることは明確だった。

問2

(1)
①初期:600km 12時間後:500km 24時間後:200km
②渦度極大値:小さくなる 鉛直軸:ほぼ鉛直から北東方向に変化する
③25ノット
④台風中心から中心の北東に少し離れる
(2)
a , d , e

問3

(1)
①17時:996.7hPa 18時:997.2hPa 19時:1001.7hPa 20時:1002.6hPa
②右側 理由:時間の経過とともに風向が時計回りに変化しているため。
空欄
(2)
17時:北緯34.9° 東経136.6° 18時:北緯34.7° 東経137.2°
19時:北緯34.9° 東経137.7°
(3)
台風中心からの距離が大きくなったため。
(4)
何か書いた 中部山岳地帯で…
(5)
18時までは台風中心の北側で強雨域が分布し、それ以降は台風中心から少し離れた東側で強雨域が帯状に分布している。

(1)③は問題文の意味がわからなかった。

問4

(1)
20日3時 , 6時間
②ア:既に入っている状況  イ:  ウ:猛烈な  エ:明け方 オ:猛烈な
(2)
①299mm
台風の西側の吹き返しの風が九州の南の山地の斜面にぶつかり上昇するため。
(3)
暴風 , 波浪 , 高潮

問1(2)の移動速度を間違えたため、この問4(1)も芋づる式に間違えている。

さいごに

本試験中は実技1のほうが難しかったと感じたのですが、解答復元、自己採点をしてみると、実技2のほうが間違えていました。

公開された模範解答をもとに自己採点してみると、厳しく採点して60%前後の得点率で、少し甘く採点して64%前後の得点率だと思います。

個人的にはボーダーラインは前回よりも下がり、63%あたりと予想していますが…

第63回気象予報士試験

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この記事を書いた人

関東在住のアラフォーの男性です。
趣味は読書・企業分析・デジタル勉強法の研究。

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